高齢者を相手に介護を行う場合、相手と頻繁にコミュニケーションをとることが重要です。介護を受ける高齢者は自分の体を自由に動かすことが出来なかったり、どこか痛いところがあったりと、不自由があるから介護を受けています。きちんと自分の状況を説明してくれる方ならばよいですが、中には我慢をしてしまう方やうまく説明できない方もいます。そのため、介護を行う際には逐一声をかけ、次に何をするか、今はどのような感じなのか、相手とコミュニケーションを取りながら行うことが重要です。
また、コミュニケーションを円滑にとることのできない方も中にはいるでしょう。そのような方の介護にあたるときは、よく相手を見ることが重要です。どんなに些細な反応でも見逃すことなく、聞き逃すことなく、相手のことをよく見て、顔色や表情などから色々と読み取らなくてはなりません。言葉を交わすことができないからといって、コミュニケーションを取らなくていいわけではなく、むしろ、そのような方達といかにコミュニケーションを取ることができるかが、自分にも相手にも大切なことになります。言語以外の方法でコミュニケーションを図ろうとすることは難しいですが、言語以外にも情報を得る方法はあります。言語でコミュニケーションを図ることはもちろん大切なことですが、言葉だけに頼ることなく、介護されている相手の全体を見るようにしながら、介護を行っていくことが重要です。